「社会人3年目なのにどうしてこんなに仕事ができないのだろう」
「何を改善したら仕事ができるようになるのか知りたい
社会人3年目は、1・2年目の頃とは求められる仕事の質が変わってくる時期です。
今までの取り組み方との違いにミスや指導されることが増え、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
「仕事ができない」と悩んでいる方は、今だけでなく将来も見据えて仕事との関わり方を見直すことが重要です。
本記事では、社会人3年目なのに仕事ができない原因や対処法について解説します。
記事を読むことで、これからの現状から脱け出すきっかけがつかめますので、ぜひ参考にしてください。
目次
社会人3年目で「仕事ができない」なら原因をしっかり特定しよう
社会人3年目で、仕事ができない状況から脱け出すためには、原因をしっかりと特定して解消しなければなりません。
よほど問題のある職場でもない限り、ほとんどの方は、3年間である程度の仕事は覚えるものです。
「仕事ができない」と感じる場合は以下の可能性が考えられます。
- 仕事の取り組み方に問題がある
- 働いている環境に問題がある
- 自分の成長が感じられていない
まずは、自分がどのような原因で「仕事ができない」と感じているのか明確にし、対策を練りましょう。
社会人3年目の人が「仕事ができない」と悩む4つの原因
社会人3年目の方が「仕事ができない」と悩む主な原因は、以下の4つです。
- 社会人1・2年目とは求められる役割が変わるから
- 同期の中で評価に差が出てくるから
- 仕事に慣れてきてできていないことが見えてくるから
- 今の仕事が適職ではないから
社会人1・2年目とは求められる役割が変わるから
求められる役割が社会人1・2年目までと変わることによるギャップに「仕事ができない」と悩む方も少なくありません。
社会人3年目は、徐々に1人前の戦力として扱われだす時期です。
1・2年目のように「いわれたことを正しく実行する」だけをしていればよい訳ではなくなり、以下のような意識・行動が求められます。
- 自分で考えて行動する意識
- 後輩の教育・指導
- 協力して業務を進める姿勢
自分で考えて行動する意識
社会人3年目となると、ある程度は自分で仕事を進められると判断されるため、自主性が求められます。
また、課題やトラブルが発生した際に「自分で対処すること」と「上司の判断を仰ぐこと」の線引きをしなければならなくなる時期でもあります。
自発的に行動した結果、失敗してしまい「仕事ができない」と悩む方もいることでしょう。
後輩の教育・指導
新入社員や後輩の教育・指導も求められる役割の一つです。
人にものを教えるのは簡単なことではなく、以下のような経験から「仕事ができない」と悩む方もいます。
- 内容をうまく伝えられない
- 質問に答えられない
- 後輩が指示に従ってくれない
上記のほか、自分の仕事と両立できずに悩む方も少なくありません。
協力して業務を進める姿勢
3年目を迎え、戦力として育ってくると周りの状況を見て、他の仕事をサポートする役割も期待されます。
自分の仕事をこなした上でサポートする必要があるため、最初のうちはサポートのバランスが取れず、悩んだことがある方もいるのではないでしょうか。
サポートと仕事をバランスよく行うためには、業務の効率化を進めるとともに、仕事が追いつかないときはサポートを求められても断ることが重要です。
同期の中で評価に差が出てくるから
3年目になると同期の中でも評価に差が生まれてくることから、評価の高い方と比べて「仕事ができない」と悩む方もいます。
一定期間会社にいると、同期の中で以下のような方が出てきます。
- 重要なポジションを任される
- リーダーの役割を与えられる
- 新しい仕事に取り組んでいる
同期の活躍を見ると、自分だけ置いて行かれているように感じる方も少なくありません。
仕事に慣れてきてできていないことが見えてくるから
仕事に慣れてきて、できていないことが見えてくる点も「仕事ができていない」と悩む原因の一つです。
社会人3年目になると、自分の仕事を客観的に見られるようになります。
結果、質の低さや、周囲のフォローに助けられていた部分が見えるようになり「今までこんな仕事をしていたのか」と悩むようになります。
しかし、自分の至らない箇所が見えるのは悪いことではありません。
気づいた課題や問題に対してどのように改善を進めるのかが重要です。
今の仕事が適職ではないから
今の仕事が自分に合っていない場合、自分の能力が十分に発揮できず悩むこととなります。
適職ではない会社に勤め続けると以下のような事態を招きます。
- いつまでも仕事が覚えられない
- 仕事にやりがいを感じない
- モチベーションが上がらない
上記のような状態で働き続けることは、会社・自分双方にとっていいことではないため、どうしても合わないと感じるのであれば転職を検討しましょう。
【3年目なのに仕事ができない】つらいときの対処法5選
仕事ができなくてつらいときは、趣味や遊びでストレス解消することも効果的ですが、根本的な解決にはつながりません。
楽なことではありませんが、以下のように未来に向けて行動を起こすことが重要です。
- 仕事ができない原因を考える
- スキル・知識を身に付ける
- 効率的に仕事を回す方法を学ぶ
- キャリアの棚卸しをする
- 今の仕事が自分に向いているのか検討する
仕事ができない原因を考える
ただ何となく「仕事ができない」と思うのではなく、根本となる原因をしっかりと考えることが重要です。
仕事ができない原因の一例
- スキル・知識が足りていない
- 仕事の進め方が悪い
- 周知とのコミュニケーションが取れていない
- 給料が上がらずやる気が起きない
- 自分の能力を活かせていない
原因を抽出する際は、メモやマインドマップなどを利用して目に見えるかたちで書き出すと、より原因が認識しやすくなるのでおすすめです。
スキル・知識を身に付ける
仕事ができない方は、学習によって必要なスキルや知識を身に付けることがおすすめです。
当たり前のことと感じる方もいるかもしれませんが、社会人における一日の平均勉強時間は13分とのデータもあり、学習している方は多くありません。
毎日定期的に学習をすることで、周囲に差を付けて「仕事ができる人」になれる可能性が高いです。
また、スキルにもさまざまなものがあり、大きく分けると以下の3つになります。
テクニカルスキル | 商品知識・業界知識・専門スキルなど業務を進めるために必要な実務スキル |
ヒューマンスキル | 「自分の考えを相手に正確に伝える」「相手の考えを理解する」など他者と良好な関係を構築するためのスキル |
コンセプチュアルスキル | トラブルなど正解のない問題に直面したときに本質を見極め最適な答えを導き出すスキル |
闇雲にスキルを学ぶのではなく、自分に足りないスキル・知識を把握して効率的に学ぶとよいでしょう。
効率的に仕事を回す方法を学ぶ
「仕事が遅い」「期限に間に合わない」などの理由で仕事ができないと感じている方は、効率的に仕事を回す方法を学ぶことで改善可能です。
具体的な方法としては、以下が挙げられます。
- 仕事に優先順位を付ける
- シングルタスクを意識する
- 一人で抱え込まず上司や同僚に相談する
- 完璧を目指さない
仕事が遅くなってしまう原因は人それぞれです。
上記の方法も向き不向きがあるため、いろいろ試して自分に合ったものを実践しましょう。
キャリアの棚卸しをする
キャリアの棚卸しを実施することで、自分の強み・弱みが明確となり、自分がどのような活躍ができるのかが理解できるようになります。
キャリアの棚卸し方法は以下の通りです。
手順 | 概要 |
1. 今までの経験をすべて振り返る |
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2. 一日の業務・行動を書き出す |
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3. 実績・仕事に取り組む姿勢を書き出す |
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4. これまでの情報をまとめて強み・弱みを書き出す |
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キャリアの棚卸しは、転職を決める判断材料や転職時のミスマッチ防止にもつながります。
今の仕事が自分に向いているのか検討する
今の仕事が自分に合っているのかを検討し、合っていない場合は転職も視野に入れましょう。
判断材料は人それぞれですが、例として以下の3つを紹介します。
- 成果を挙げられているか
- やりがいを感じられているか
- 今の仕事で将来活躍している姿がイメージできるか
成果を挙げられているか
入社して3年目で成果が挙げられていない場合、その仕事に向いていない可能性があります。
今の仕事で自分がどのような成果を挙げられたかを書き出して、細かく振り返ってみましょう。
また、以下のような状況に置かれている場合も、仕事が向いていない可能性があります。
- 同期に大きく後れを取っている
- 後輩に追い抜かれている
やりがいを感じられているか
3年目なのに今の仕事に対して、まったくやりがいを感じられていないのであれば、今の仕事は向いていないのかもしれません。
自分がどのような理由でやりがいを感じられないのか、反対にどのような仕事であればやりがいを感じられるかを考えてみましょう。
仕事のやりがいに大きく影響する要因の一つが「給料」です。
給料が低いことでやりがいを感じられない方は以下の記事も参考にしてください。
関連記事:給料が上がらないしモチベーションが保てない時の対処法
今の仕事で将来活躍している姿がイメージできるか
今の仕事で5年後10年後に活躍しているイメージができない場合、今の仕事に向いていないかもしれません。
経験を積むためにあえて残っているなどの理由がなく、なんとなく働いている状態である場合は、転職を考えた方がよいでしょう。
キャリアプランがイメージできないときは周囲に相談しよう
今後のキャリアについて以下のような悩みを抱えている方は、周囲に相談するのがおすすめです。
- 自分の強みがうまく見つけられない
- これからのキャリアをイメージできない
- 考えたキャリアプランが現実的なものか知りたい。
相談する相手は家族や友人、同僚などでもよいですが、具体的なアドバイスが欲しいのであれば、転職エージェントなどが行っているキャリア相談を利用しましょう。
まとめ:自分や環境を変えて前向きに挑戦してみよう
社会人3年目になると、求められる仕事の変化についていけない、同期の中で差が生まれてくる、などの理由から「仕事ができない」と感じる方が少なくありません。
仕事ができない状況から脱け出すためには、まずは仕事ができない原因を明確にして、具体的な対策を実践することが重要です。
対策を行っても改善しなかったり、成果が出せなかったりする場合は、仕事が合っていない可能性がありますので転職も視野に入れましょう。
しかし、自分の特性を知らないまま転職しても次の場所でも苦労する可能性があります。
しっかりと自己分析を行い強み・弱みを把握してから転職をするようにしましょう。