仕事の悩み

【昇給なし・やる気もなし】昇給しない時の解決策は3つ

「今年も昇給はなし…」

「やる気も出ない」

期待していた昇給が叶わず、やる気やモチベーションが下がってしまうのは当然です。

しかし「会社の問題だから仕方ない」と諦めていませんか?

昇給を勝ち取るためには、あなた自身が行動を起こすことが大切です。

この記事でわかること

  • 昇給できない理由
  • 昇給しないときの3つの解決策

昇給せずに転職するべきかどうか悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

>>9割の企業が昇給を実施している理由をみる

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実は9割の企業が昇給を実施している

立ち並ぶ企業

厚生労働省の「賃金引上げ等の実態に関する調査令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」によると、日本の企業の約9割が昇給を実施しています。

平均賃金を引き上げた・引き上げる 1人平均賃金を引き下げた・引き下げる 賃金の改定を実施しない 未定
全企業 89.1% 0.2% 5.4% 5.3%

出典:「令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況を基に作成(厚生労働省)

業界によって昇給率は異なりますが、全体的に高い傾向です。

会社によって異なる昇給の種類

会社の屋上で休憩する従業員

昇給の種類には、大きく分けて2つの種類があります。

  • 定期昇給
  • ベースアップ

それぞれの特徴について解説します。

定期昇給

定期昇給とは、企業が定める一定の時期に行われる昇給制度です。

社員の勤続年数や成果、職務内容を考慮して行われます。

また、昇給には定期昇給のほかに、下記の4つの種類があります。

臨時昇給 企業の業績が好調な場合や、社員の特別な功績などがあった場合に、臨時に行われる昇給
自動昇給 定期昇給に似ていますが、年齢や勤続年数など、一定期間を超えると自動的に行われる昇給
考課昇給 社員の実績や勤務態度などの評価(考課)を基準とした昇給
特別昇給 特殊な職務への従事や、特別な功労など、普通昇給の範囲外となる特別な理由に基づく昇給

多くの企業では定期昇給が実施されていますが、成果主義を取り入れる企業も増えており、昇給の形態は企業によって異なります。

自分の職場でどのような昇給制度があるのかは、給与規定や就業規則を確認するとよいでしょう。

ベースアップ

ベースアップは、経済環境の変化に対応し、全従業員の給与を一律に引き上げる制度です。

物価上昇や景気回復といった外部環境の変化は、従業員の生活にも大きな影響を与えます。

勤続年数や個人の業績とは関係なく、給与水準を適正に保ち、従業員の生活安定とモチベーションを維持します。

ベースアップ率3%の場合

  • 基本給が20万円の従業員は20.6万円にアップ
  • 30万円の従業員は30.9万円にアップ

一見すると、わずかな金額のように思えるかもしれませんが、全従業員に適用されるため、企業全体の人件費は大きく増加します。

【違法ではない】昇給しない会社も存在する

ILLEGALと書かれた紙をハサミで切る

昇給制度の有無は企業によって異なり、法律で義務付けられているわけではありません。

労働基準法 第15条では、労働時間その他の労働条件に関する事項を記載することを義務付けていますが、昇給のシステムそのものの存在を保証するものではなく、昇給の基準や方法についての透明性を求めるものです。

実際に、企業の規模に関わらず、昇給しない会社が存在しており、割合は企業規模が小さいほど高くなっています。

企業規模 昇給しない会社の割合
5000人以上 12.6%
1000~4999人 12.9%
300~999人 15.0%
100~299人 20.8%

出典:「令和4年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」を基に作成(厚生労働省)

昇給制度の実施は、企業の方針や経済状況に左右されるため、大企業であっても必ずしも全従業員の給料が上がるわけではありません。

昇給しない4つの理由

落ち込む女性

昇給を行わないこと自体は違法ではありませんが、昇給がない背景には下記のような理由が存在します。

  • 会社に余裕がない
  • 会社に昇給制度がない
  • 会社の給料体系が特殊
  • 本人の貢献度が低い

会社に余裕がない

会社に経済的余裕がないと昇給を実施できません。

  • 売上が伸び悩んでいる
  • 連続して赤字が出ている

人件費の増加は企業にとって大きな負担です。

昇給は従業員にとって喜ばしいことですが、財務的な基盤がなければ実施できません。

大手企業であっても連続して赤字が続けば、経費削減の一環として定期昇給をカットします。

企業は、昇給を行いたくても、経営の健全性を維持するために、昇給できない場合もあるのです。

会社に昇給制度がない

企業によっては、昇給制度自体がない場合があります。

人件費の増加を抑えるための選択であり、違法ではありません。

昇給制度は、社員のモチベーションや満足度を向上させる重要な手段のひとつですが、すべての企業が従業員の満足度やキャリア成長を優先しているわけではありません

なかには、社員の働きがいを重視しない「ブラック企業」も存在します。

現在勤務している企業に昇給制度がなく、自身のキャリア成長に影響を与えている場合は、転職を含めたほかの選択肢を検討した方がよいかもしれません。

会社の給料体系が特殊

昇給制度がない代わりに、インセンティブ率の向上など、業績や成果に基づいた報酬制度を導入している会社があります。

昇給がなくても、業績や成果に応じて得られる報酬が変動し、結果として収入の増加が期待できる場合があります。

  • 数年間で給料が増加していない
  • 現在の報酬体系に満足していない

上記に該当する方は、別の報酬制度や昇給を実施している企業へ転職するのもひとつの選択肢です。

本人の貢献度が低い

昇給できない理由は、会社側の問題だけではありません。

あなた自身の努力と貢献度が足りていないのかもしれません。

  • 目標を達成できていない
  • 期待された成果を出せていない
  • チームに貢献できていない
  • 勤務態度が悪い
  • スキルアップを怠っている

昇給は、従業員の貢献度を評価し、対価として与えられるものです。

仕事上の成果や目標達成率、チームへの貢献度などが十分でないと、昇給は見送られるでしょう。

昇給しないやる気なしで働く6つのリスク

RISKと書かれた木製ブロック

昇給が見込めず、やる気を失って働いていると、下記のようなリスクが存在します。

  • モチベーションの低下
  • スキルアップの機会を失う
  • 心身への負担が増す
  • 時間の浪費
  • 収入の停滞
  • 年齢だけ重ねて転職しづらくなる

モチベーションの低下

従業員のモチベーションを維持するために、昇給は重要です。

昇給は、労働に対する対価であり、従業員は昇給を通じて、自分の努力や成果が認められていると実感できます。

しかし、給与が停滞すると、自身の努力が評価されていないと感じ、働く意欲が低下してしまうのです。

下記の記事では、給料が上がらずモチベーションが保てない原因や現状から脱却できる解決策を紹介しています。

併せて参考にしてください。

関連記事:給料が上がらないしモチベーションが保てない時の対処法

スキルアップの機会を失う

昇給が見込めない状況で働き続けると、モチベーションの低下だけでなく、スキルアップの機会を失います

  • 新しいスキルを習得する意欲が低下する
  • 難易度の高い仕事に挑戦しない

若いうちは未熟なスキルでも需要があるかもしれませんが、年齢と共に専門知識や豊富な経験が求められるようになります

昇給なしの環境でスキルアップを怠ると、将来転職しようとした際に、希望する職場への転職が困難になるだけでなく、転職後の昇給も見込めなくなるでしょう。

心身への負担が増す

昇給できない状況が続くと、心身に負担がかかり、ストレスがたまります

慢性的なストレスは、さまざまな不調を引き起こすのです。

  • 集中力や判断力の低下
  • 睡眠障害
  • うつ病 など

さらに、心身の不調は、仕事へのパフォーマンス低下や人間関係の悪化など、さらなるストレスを生み出す悪循環に陥ります。

時間の浪費

昇給が見込めない環境で働き続けることは、人生の貴重な時間を浪費してしまいます。

1日8時間働いた場合 年間で約2,085時間
新卒から定年まで約40年間働いた場合 約83,400時間
残業や休日出勤を含めた場合 生涯で働く時間は83,400時間以上

昇給が見込めない職場では、スキルアップの機会や自己成長の機会を得られずに過ごすことになります。

あなたのキャリアと人生にとって大きな損失といえるでしょう。

収入の停滞

人間は環境に適応する能力が高いため、同じ職場に長くいると、給与が上がらない状況に慣れて、当たり前と感じてしまいます

給与が上がらない状況に慣れてしまうと、給与アップへの意欲が低下し、将来のキャリアプランや生活にも大きな影響を与えます

昇給なしで働くことは、収入の停滞だけでなく、あなたの可能性の喪失にもつながるのです。

年齢だけ重ねて転職しづらくなる

昇給が見込めない環境で長期間働き続けると、年齢だけ重ねて転職しづらくなります

若いうちは未経験でも、ポテンシャルや適応能力で評価される機会が多いです。

しかし、30歳を超えると実務経験や具体的なスキルが求められるようになります。

昇給なしの環境でスキルアップを怠ると、年齢と共に市場価値が低下していくのです。

将来的に転職を考えたとき、不利な立場に立たされるでしょう。

昇給しないときの解決策3つ

空を見上げる男性

最後に昇給しないときの解決策を3つ紹介します。

昇給が見込めず、やる気を失っている方は、下記の方法を参考にしてください。

  1. 社内で評価される人材になる
  2. 副業で収入アップを目指す
  3. 昇給する会社に転職をする

①社内で評価される人材になる

昇給を実現するための第一歩は、社内で評価される人材になることです。

会社への貢献度を高めるためには、目標達成はもちろん、期待以上の結果を出すことで、周囲からの評価を向上できます。

また、単発の成果ではなく、継続的に成果を上げ続けましょう

実績を積み重ねることで、重要な仕事を任されるようになり、より大きな成果につながります。

自身の成長に積極的に取り組むことで、社内で評価される人材となり、昇給を実現できるでしょう。

②副業で収入アップを目指す

副業で収入アップを目指すことで、充実した生活を送れます。

  • 生活が安定する
  • 趣味や自己投資できる

経済的な基盤が安定することで、転職や独立など、将来のキャリアプランの選択肢が広がります。

副業を始める前には、以下の点に注意しましょう。

  • 会社の副業規定
  • 本業のとのバランス
  • 自己成長につながるか

副業は、昇給なしで働くリスクを軽減し、将来への不安を解消するだけでなく、新たな可能性を広げる有効な手段です。

③昇給する会社に転職をする

9割の企業が昇給を実施しているというデータからも、昇給制度のない会社は少数派であることが分かります。

もし、現在の会社で昇給が見込めない場合は、思い切って転職を検討することもひとつの選択肢です。

昇給制度のある会社は、従業員の成長を支援するために、スキルアップ研修やキャリアアップ支援制度などを提供しています。

そのため、昇給がある会社では、自身のスキルや経験を磨き、より高いキャリアを目指せるのです。

転職活動では、自身の能力やキャリア目標を明確にし、昇給制度のある会社を積極的に探しましょう。

そうは言っても......

  • 何もスキルがない
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  • そもそも自分にあった仕事が何か分からない

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まとめ:積極的に行動しよう!

次のプランを考える女性

昇給が見込めない職場では、将来のキャリアプランに大きな損失を与えます。

本記事で紹介した昇給なしで働くことのリスクを理解し、積極的に行動することで、理想のキャリアを築けます。

今すぐに行動を開始し、自分の価値を最大限に発揮できる場所を見つけましょう。

以下の記事では、実際に行動に移して年収アップを成功させた塩見さんへのインタビューをまとめています。

関連記事:【年収+60万円】保育士からWebコンサルティングの営業へ転職した塩見さんの事例とインタビュー

まずは自分の適職を知るところから始めましょう!

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