仕事の悩み

昇給なしの会社にメリットはある?昇給なしから抜け出す方法を徹底解説

昇給は、あなたの努力が会社に認められた証拠であり、キャリアアップへの大きなモチベーションにつながります。

しかし、昇給がなければ、給与は変わらず、将来への不安が募りますよね。

また、年齢を重ねるごとに友人との収入差が広がり、転職を考えざるをえない状況に追い込まれます。

本記事では、昇給なしの状況から抜け出すための具体的な方法を詳しく解説します。

昇給を望む方、収入を増やしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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昇給なしの会社で働くメリットは?

デスクワークする男性

すべての企業に当てはまるわけではありませんが、昇給なしの会社にもメリットはあります。

  • 初任給や基本給が高い
  • 賞与で成果を反映させている
  • 福利厚生が充実している

昇給がない代わりに、賞与などでカバーしている企業もあります。

現状に満足しているのであれば、昇給なしでもさほどデメリットはないでしょう。

しかし、長期的に昇給なしのままだと、仕事に対するモチベーション低下にも繋がり将来の収入に対する不安を感じやすくなるかもしれません。

昇給なしの会社でもデメリットばかりではありませんが、ご自身が仕事に対して何を重点に置いているのかしっかり考えることも大切です。

昇給なしの会社で働くデメリットは4つ

メリットとデメリットと書かれた木製のブロックをシーソーで比べる

昇給なしの会社で働くと、以下のようなデメリットがあります。

  • 昇給なしでモチベーションが下がる
  • スキルアップの意欲を失う
  • 精神的なストレスがたまる
  • 収入が停滞する

昇給なしでモチベーションが下がる

昇給なしの会社では、モチベーションが低下します。

昇給の見込みがないと「頑張っても報われない」と感じ、仕事への熱意を失いがちです。

内閣府の令和4年10月調査の「国民生活に関する世論調査」によると、63.3%の人が「お金を得るために働く」と答えており、給料がモチベーションの維持に欠かせないことを示しています。

働く目的 割合
お金を得るために働く 63.3%
社会の一員として、務めを果たすために働く 11.0%
自分の才能や能力を発揮するために働く 6.7%
生きがいをみつけるために働く 14.1%

出典:内閣府「国民生活に関する世論調査」を基に作成

昇給は、努力が認められている証拠であり、仕事を続ける上での大きな動機の一つなのです。

スキルアップの意欲を失う

昇給が期待できない環境では、新たな挑戦よりも現状維持を選びがちで、スキルアップの意欲を失います。

スキル不足は、昇給のある企業への転職において障害となるかもしれません。

20代のうちは、高度なスキルが求められない場合もありますが、30代以降では高いスキルと経験が必須条件になることが多いです。

そのため、早い段階でのスキルアップが重要です。

昇給がない会社で長く働くと、スキルアップの意欲を失い、キャリアが停滞するリスクが高まります。

精神的なストレスがたまる

昇給がない環境で働き続けると、精神的ストレスが蓄積し、心身の健康を害するリスクが高まります。

給料が上がらないことで、さまざまな心理的問題が引き起こされる可能性があるのです。

  • 充実感の喪失
  • 将来への不安
  • 自己肯定感の低下

長期間にわたりストレスがたまると「うつ病」を含む精神疾患のリスクを高めます。

一度でも精神疾患を患ってしまうと、社会復帰には長い時間が必要となり、生活が苦しくなります。

収入が停滞する

昇給なしの状況が続くと、低い給料を「当たり前」と受け入れてしまいがちです。

人はどのような環境にも慣れる生き物であり、同じ環境に長くいると、昇給がない状態が当たり前になることがあります。

別の会社では昇給できる能力があるにもかかわらず、自分の価値に気づかずに時間を過ごしてしまうこともあります。

昇給ありなのに昇給しない2つの理由

頭を抱える男性

昇給ありの会社に勤めているのに昇給しないのには、大きく分けて2つの原因が考えられます。

  • 会社の業績が悪い
  • 本人の業績が悪い

会社の業績が悪い

会社の業績が悪い場合、昇給が見送られることがあります。

個人の成績が良くても、会社全体のコスト削減の必要性から、昇給が行われないのです。

社内にいると、自社の業績が良いのか悪いのか気づきにくいことがあります。

昇給なしが続く場合、客観的に自社を分析することも大切です。

本人の業績が悪い

会社の業績が良くても、あなたの人事評価や成績が悪いと、昇給しません。

昇給基準は、会社や職種によって異なりますが、一般的には以下のような要素が考慮されます。

  • 目標達成度
  • 職務遂行能力
  • 協調性
  • 貢献度

自分の評価や実績が昇給基準に達していない場合は、昇給に向けて対策を講じましょう。

  • 上司に相談する
  • 自己啓発に取り組む
  • スキルを磨く

上記以外にも、昇給制度自体が複雑であったり、昇給時期が明確に定められていなかったりといった理由で、昇給されないケースもあります。

昇給について疑問や不安がある場合は、人事部や上司に相談しましょう。

昇給なしは違法じゃないの?

TRIALと書かれた木製ブロック

「昇給なし」と聞くと、法律違反ではないかと思うかもしれませんが、実はそうではありません

この章では、昇給に関する2つの重要なポイントを紹介します。

  • 昇給なしは違法ではない
  • 昇給なしの企業は2割も存在する

昇給なしは違法ではない

昇給なしが法律違反ではないかと疑問に思うかもしれませんが、就業規則に昇給の有無が明記されていれば、昇給がないこと自体は違法ではありません。

労働基準法では昇給制度について具体的な規定を設けておらず、昇給の実施は企業の裁量に委ねられています

就業規則に昇給の方針や条件が明記されていない限り、企業に昇給を実施する義務はありません

昇給なしの状況が法的に問題となるのは、就業規則に違反している場合のみです。

就業規則をよく確認し、昇給制度について正しく把握しておくことが大切です。

昇給なしの企業は2割も存在する

厚生労働省の「令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」によると、昇給なしの企業は約2割も存在します。

定期昇給制度あり 定期昇給制度なし
一般職 83.4% 15.4%
管理職 77.7% 20.9%

出典:厚生労働省「令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」を基に作成

昇給なしの企業が違法ではないかと疑問に思うかもしれませんが、実際には一般職で15.4%、管理職で20.9%の企業が昇給なしの状態なのです。

昇給なしの会社は辞めるべき?迷ったときの対策4選

上司に交渉する男性

最後に、昇給がない会社を辞めるべきかどうか迷っているときの対策を4つ紹介します。

  • 昇給なしの理由を上司に聞く
  • 業績を上げて昇給を目指す
  • 転職も検討する
  • 副業で稼げるスキルを身に付ける

昇給なしの理由を上司に聞く

昇給について不満や疑問がある場合、直接上司との交渉を試みてみましょう。

交渉する際には、感情に基づく主張ではなく、具体的な数字やデータを用いて、自分がなぜ昇給に値するのかを冷静に示すことが大切です。

交渉がうまくいかなくても、上司から昇給に向けたアドバイスをもらえるかもしれません。

また、新しいプロジェクトへの参加など、評価を上げる機会を得られる可能性もあります。

業績を上げて昇給を目指す

成果が十分に出せていないと感じるなら、業績を上げることが昇給への近道です。

日頃の業務への取り組み方を見直し、業績を上げることに集中しましょう。

また、上司や会社から適切に評価されているかを客観的に評価することも大切です。

  • 担当業務を通じてどれだけ貢献できているか
  • 会社が求める働きに応えているか

人事評価と業績を上げて、昇給を目指しましょう。

転職も検討する

業績を上げているにもかかわらず昇給がない場合は、昇給制度が整っている会社への転職を検討しましょう。

昇給のある会社を選ぶことにより、下記の要素の増加が期待でき、生涯で得られる収入が変わってきます。

  • 残業代
  • 賞与
  • 退職金

昇給のある会社に転職する際は、昇給制度の有無だけでなく、現職の給与規定や評価制度と比較して、より良い選択を行うことが大切です。

ただし、昇給制度が整っている会社でも、下記のような理由で手取りが減る可能性もあるため注意しましょう。

  • 基本給が低い
  • 手当が少ない
  • 残業が少ない

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副業で稼げるスキルを身に付ける

昇給があっても、そもそも昇給額が少ない場合があります。

2023年の大企業136社の平均昇給額は13,362円で平均昇給率は3.99%でした。

一方2023年の中小企業367社の平均昇給額は8,012円で平均昇給率は3.0%でした。

企業規模 平均昇給額 平均昇給率
大企業 13,362円 3.99%
中小企業 8,012円 3.0%

出典:経団連(日本経済団体連合会)「2023年春季労使交渉・大手企業業種別妥結結果(加重平均)」

現状に満足しておらず、もっと収入を増やしたいと考えているなら、会社の昇給に頼るよりも、副業で稼げるスキルを身に付けることをおすすめします。

副業で活かせる主なスキルは下記のとおりです。

副業で活かせるスキル

  • Web系スキル:記事作成やデザインなど
  • ITスキル:プログラミングやWeb制作など
  • コーチングスキル:指導業務など

昇給がないからといって諦めることなく、積極的に収入を増やすための行動を起こしましょう。

関連記事:給料低いときは転職した方がいいの?給料アップに必要な4つのこと

昇給制度にとらわれず収入アップしたい方は積極的に行動しよう

面接を受ける男性

給料が低く、昇給もない場合は、現職にとどまるメリットはほとんどありません。

もちろん、働きやすさや人間関係も重要な要素ですが、給料は生活の質を向上させる要素です。

収入が増えれば、これまでできなかったことができるようになり、キャリアアップのチャンスが見えてきます。

不満を口にするのではなく、キャリアの成長を目指して、今すぐにでも行動を起こしましょう!

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