仕事の悩み

管理栄養士の給料が低い理由は4つ!平均年収や給料が高い職場も紹介

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医療・福祉・スポーツなど、幅広い分野で活躍する管理栄養士。

専門知識を活かして人々の健康を支える重要な役割を担っています。

しかし、管理栄養士の給料は他の専門職と比べて低いのが現状です。

本記事では、なぜ管理栄養士の給料が低い原因を解説し、平均年収や給料が高い職場、資格を活かした収入アップの方法も紹介します。

管理栄養士の給料に不満がある方、もっと収入を増やしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

>>管理栄養士の給料が低い理由をみる

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管理栄養士の給料が低い理由4つ

考える管理栄養士

管理栄養士の給料が低い理由は以下の4つです。

  1. 誰でもできる
  2. 利益を生み出しにくい
  3. 管理栄養士の人数が多い
  4. 食に関する資格が多い

①誰でもできる

管理栄養士は国家資格ですが、「医師でなければ手術ができない」「看護師でなければ注射ができない」というような、医療行為を行うための独占資格ではありません。

そのため、栄養指導や食事指導などの業務は、栄養士の資格を持っていなくても可能です。

管理栄養士の業務内容

  • 栄養指導
  • 食事管理
  • 献立作成
  • 食品衛生管理 など

未経験者やパートタイムのスタッフでも比較的容易にこなせる業務が多いため、管理栄養士の給料は低く抑えられます。

②利益を生みだしにくい

管理栄養士は、他の医療職と比べて、直接的な収益を生みだすことが難しいため、給料が低く抑えられます。

たとえば、作業療法士は1回の治療につき高額な診療報酬を受け取れますが、管理栄養士は患者への栄養指導や食事管理といった業務に対して、高額報酬を見込めません

病院での勤務においても、国から診療報酬としてもらえる給食費は定額(1日計1,920円)で支給されるため、高い食材を使用しても、収入を増やせません。

利益貢献度が低いとなれば、経営者は管理栄養士を必要とせず、人件費を抑える傾向が強くなります。

クリニックや保育園など、管理栄養士が不在でも運営可能な施設が多いのは、人件費に見合うだけの収益を生み出しにくいことが影響しているのでしょう。

③管理栄養士の人数が多い

厚生労働省のデータによると、管理栄養士の資格取得者数は、毎年約1万人も増え続けています。

管理栄養士名簿登録数の推移

出典:厚生労働省「栄養士免許交付数の推移」を基にグラフを作成

一方、管理栄養士を必要とする施設は、配置基準に従って「1名」のみ必要としている場合が多く、市場における需要と供給のバランスが大きく崩れています。

需要と供給のバランスが崩れると、資格を持つ管理栄養士が多くても、必要とされるポジションが限られているため、給料が低く設定されるのです。

④食に関する資格が多い

食に関する資格は増加しており、管理栄養士の給料の低下につながる可能性があります。

食や健康に関連する資格の例

  • 食生活アドバイザー
  • 食育インストラクター
  • フードアナリスト
  • 野菜ソムリエ
  • サプリメントアドバイザーなど
    50種類以上もあります。

食や健康は身近で関心を持つ人が多いため、関連資格を取得しやすい環境が整っています。

似たようなサービスを提供する資格者が増えると、それぞれの資格の価値が下がり、管理栄養士の給料の低下につながるのです。

管理栄養士の平均年収は?

通帳を開く管理栄養士

管理栄養士の給料は他の専門職と比べて低いと言われています。

ここでは、国民全体の平均給料と他の医療系職種との給料とを比較していきます。

  • 平均給料と比較
  • 医療系職種と比較

平均給料と比較

求人ボックスによると、管理栄養士の平均年収は321万円で、日本全体の平均年収と比較してもわかる通り低めに設定されています。

平均年収
管理栄養士 321万円
全体(男性) 563万円
全体(女性) 314万円
全体 458万円

出典:令和4年分民間給与実態統計調査

月給は約27万円、初任給はおよそ20万円が一般的です。

アルバイトやパートでは平均時給は1,042円、派遣社員の場合は1,298円です。

医療系職種と比較

管理栄養士の平均年収は、コメディカル職よりもやや低い水準です。

管理栄養士 321万円
調理師 336万円
理学療法士 367万円
作業療法士 366万円
言語聴覚士 364万円
視能訓練士 349万円
臨床検査技師 355万円
診療放射線技師 345万円

参考:求人ボックス

管理栄養士は、医療系職種の中でも専門性の高い職種ではありますが、給与水準は他のコメディカル職に比べてやや低い傾向にあります。

下記の記事では、給料が低くて辛いときの対処法について具体的にお伝えしています。

関連記事:管理栄養士の給料が低くてしんどい!対処法7選

管理栄養士の給料が高い職場はどんなところ?

給食の惣菜

管理栄養士の給料は働く職場によって大きく異なります。

病院・診療所 約300万~400万円
行政機関(公務員) 約450万~600万円
給食施設 約330万~400万円
一般企業(食品メーカーなど) 約250万~330万円

参考:マイナビコメディカル

国公立の病院や学校で働くと公務員扱いになり、平均以上の収入が期待できるでしょう。

ただし、給料だけでなく、自分のキャリアビジョンに合った職場を選ぶことが大切です。

ここでは、管理栄養士が働く主な4つの職場について詳しく解説していきます。

  • 行政機関
  • 給食施設
  • 病院
  • 一般企業

行政機関

管理栄養士は、公務員として行政施設で働く場合、安定した給料が見込めます。

具体的には、「地方上級公務員」として各自治体が管理・運営する施設で働きます。

  • 保健所
  • 公立病院
  • 保育園 など

管理栄養士を含む公務員の給料は、俸給表に基づいて一律に決定されています。

初任給は平均的な水準からスタートしますが、勤続年数が長くなるにつれて給料は確実に上がっていくでしょう。

一方、民間企業で働く場合、昇給は企業の業績に左右されます。

民間企業では、高い業績を上げた場合の昇給やボーナスが期待できる一方で、不安定な業績は昇給の機会を減少させるのです。

公務員としての管理栄養士は、給料の安定性を求める人にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

給食施設

給食施設での管理栄養士は、年収が600万円前後に達する職場もあります。

慢性的な人手不足が続いている給食施設では、人材確保のために積極的な採用を実施しており、高収入につながっています。

管理栄養士として給食センターで働く場合、比較的高い年収を期待できるでしょう。

病院

病院では、医療法と健康増進法によって、管理栄養士の配置が法律で義務付けられています。

病院側も管理栄養士を確保する必要があり、給料は比較的高めです。

しかし、病院で働くためには、栄養指導や栄養管理などの臨床業務に関する専門知識が求められます。

管理栄養士の資格取得過程で学ぶ臨床栄養学の知識を、セミナーや外部の研修会に参加して、深める必要があります。

病院での求人倍率は高く、競争も激しいですが、専門知識を深めることで、チャンスを掴めるでしょう。

一般企業

一般企業の管理栄養士にはさまざまな選択肢があります。

  • 食品メーカー
  • 社員食堂
  • 社会福祉施設
  • 介護施設 など

職場によって仕事内容や給料は変わりますが、高収入を目指すなら、医薬品メーカーがおすすめです。

平均年収は約450万円と管理栄養士全体の平均年収と比較しても高めです。

活躍できる業務

  • 研究職
  • 臨床検査薬情報担当者
  • 医薬情報担当者
  • 医薬品卸販売担当者

専門性を活かし、高収入を目指す場合は、医薬品メーカーの管理栄養士としてキャリアを築いていきましょう。

管理栄養士の給料を上げる3つの方法

積み上げられたコイン

最後に、管理栄養士の給料を上げる方法を3つ紹介します。

  • 専門資格を取得する
  • 副業を始めて収入を増やす
  • 転職して給料アップを狙う

専門資格を取得する

管理栄養士の年収を上げる方法のひとつは、専門資格の取得です。

  • ケアマネージャー
  • 調理師
  • 専門管理栄養士
  • 公認スポーツ栄養士
  • 食生活アドバイザー など

管理栄養士の資格と上記の資格を組み合わせることで、仕事の幅が広がり、市場価値を高めることが可能です。

また、認定管理栄養士病態栄養専門管理栄養士のような資格は、専門性を深め、より高度な業務を担えるようになるため、年収アップが期待できます。

認定管理栄養士

認定管理栄養士とは

臨床栄養、学校栄養、健康・スポーツ栄養など、さまざまな分野の専門知識を持ち、責任を持って栄養指導を行える民間資格

認定を受けるためには、自己研鑽を重ね、規定の単位取得と実績を積むことが必要です。

認定管理栄養士になるためには、5年以上の実務経験に加え、学会発表などの実績も求められます。
参考:認定管理栄養士認定制度

病態栄養専門管理栄養士

病態栄養専門管理栄養士は、病態栄養学に関する専門的な知識と技術を持ち、臨床現場における高度な栄養管理を行う管理栄養士です。

日本病態栄養学会が認定する専門資格であり、患者さんの病態に応じた最適な栄養管理を提供することで、国民の健康増進に貢献することを目的としています。

病態栄養専門管理栄養士になるためには、2年以上の実務経験学会主催のセミナーを受講するなど、各条件を満たすことで取得できます。

参考:病態栄養専門管理栄養士

副業を始めて収入を増やす

自身のスキルや経験を活かして副業やフリーランス活動を行うことで、収入アップにつながります。

  • セミナー開催
  • レシピの開発
  • 専門記事の執筆
  • 料理教室の運営
  • 出張料理サービス など

近年は、クラウドソーシングサービスの普及により、仕事を見つけやすくなっているため、副業やフリーランスとして活動を始めるハードルが低くなっています。

副業初心者にもおすすめな主なクラウドソーシングサービスは以下の通りです。

それぞれ、特徴が異なるため、ご自身に合ったサービスを利用してみましょう。

転職して給料アップを狙う

給料アップを目指す管理栄養士にとって、転職は有効な手段の一つです。

自身の経験やスキルを活かせる職場探しや、新しい分野への挑戦も可能です。

しかし、管理栄養士の求人市場は常に求人があるとは限らず、職場によって給料や業務内容に大きな差があります。

そのため、現職を続けながら条件に合った仕事を見つけるのは困難です。

そこで、キャリフリのようなキャリア支援サービスの利用をおすすめします。

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階段を登る女性

管理栄養士の給料は、働く場所によって差が大きく、全体的に低い傾向にあります。

管理栄養士の給料を向上させるためには、社会全体で管理栄養士の価値を正しく認識し、働き方を変革していく必要があるでしょう。

従来の枠にとらわれず、副業やフリーランスなど、新たな働き方を取り入れることで、収入アップの可能性を広げられます。

もし、現在の給料に満足いかず転職を考えている方はキャリフリに相談してみましょう。

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関連記事:【待遇改善】管理栄養士から就労移行支援ITスクールの支援員へ転職した松岡さんの事例とインタビュー

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