厚生労働省のデータによると、事務職の平均時給は約1,300円です。
厚生労働省|令和4年賃金構造基本統計調査の概況 をもとに記載
事務職の中には「フルタイムで働いても、給料が低い」「長く勤めても給料が上がらない」などの不満を持つ方もいるでしょう。
事務職の給料が上がらない原因は、仕事内容や社会的評価の低さなどにあります。
収入をアップさせるためには、仕事の専門性を上げることが大切です。
本記事では給料を上げたい事務職の方に向けて、対処法や事例などを解説します。
この記事でわかること
- 事務職の給料が上がらない理由
- 事務職の平均給与
- 事務職が年収500万円以上を実現する方法
- 事務職の転職を成功させるポイント
- 事務職から他職種へ転職した事例
給料が上がらない状況を変えたい事務職の方は、ご自身に合った方法を見つけていきましょう。
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目次
事務職の給料が上がらない理由4選
事務職の給料は、業務内容が簡単かつ仕事量が少ないとなかなか上がりません。
- 専門的な知識やスキルを必要としない場合が多いため
- 事務職の成果は直接的な利益に反映されにくいため
- 業務を自動化できるようになり、需要が減りつつあるため
- 社会的な評価が低い傾向にあるため
現状と照らし合わせながらチェックしていきましょう。
専門的な知識やスキルを必要としない場合が多いため
事務職の仕事に専門性がないと、給料は上がりにくくなります。
給与上昇の可否は、スキルや成果を踏まえるケースが多いためです。
事務職が持つ一般的なオフィスワークスキルは単純作業で、1度覚えると誰でもできるものが少なくありません。
- 電話対応
- 書類作成
- お茶出し
しかし、事務職がいるからこそ、他職種が自分の仕事に専念できるのも事実です。
事務職の給料を上げるためには、専門的なノウハウを身に付けて今以上に「なくてはならない存在」になることが大切です。
事務職の成果は直接的な利益に反映されにくいため
事務職の給料が上がらない原因は、仕事内容が売上に直結しにくい点にもあります。
下記の部署にくらべると、利益への貢献度が具体的な数字として現れづらいといえます。
- 営業
- 開発
- カスタマーサポート
事務職は、企業にとって欠かせない人員です。
しかし、成果が目に見えにくいために上司にアピールする材料を得られず、給与交渉も進めにくい職種となっています。
業務を自動化できるようになり、需要が減りつつあるため
技術革新によって業務の属人化が解消されつつある点も、事務職の給料が上がらない原因の1つです。
- ITツールの普及
- AIの転用
- マクロ機能(※)の進化
※単純作業をボタン1つで自動化するOffice製品の機能
業務のほとんどが自動化によって人力が不要となっていくと、事務職の需要が減りかねません。
業務の効率化とともに人件費の削減にもつながる分、企業側はAIなどのツールに資金を回す可能性も高まります。
事務職の給料は、ますます上がりにくくなるでしょう。
社会的評価が低い傾向にあるため
総合職のサポートに回る「一般職」と認識している人が多いことも、事務職の給料アップを阻んでいます。
概要 | 業務範囲 | |
総合職 | 管理職など、企業活動の中核を担う人員 | 広い |
一般職 | 総合職のサポート業務に携わる人員 | 限定的 |
総合職・一般職という概念は、1986年に施行した雇用機会均等法によって生まれました。
40代以上の管理職は、事務職を単なる一般職と認識しがちです。
総合職よりも仕事量が少なく責任も軽いとして、昇給を考える機会が少ないといえます。
頑張って仕事しているのに給料が上がらずモチベーションも下がっている事務職の人は、下記の記事も参考にしてください。
関連記事:【事務職がつらい】給料上がらないしモチベーション下がるときの対処法
事務職では生活できない?平均年収を他職種と比較
事務職の平均年収は正社員であっても、他職種よりも低い傾向にあります。
事務職の平均年収は少しずつ上昇しているものの、全職種平均にくらべると70万円ほど低いのが現状です。
給料を上げていきたい人は、辞めて他職への転職も検討してみましょう。
他職種の平均年収が多いのは、昇給機会を得やすい仕事内容が影響していると推測されます。
- 専門的な知識やスキルが必要
- 経験年数やスキルに応じて仕事の幅が広がる
- 成果を数字で表しやすい
事務職の給料を上げるうえでは、専門性の向上などがヒントになるといえるでしょう。
事務職から給料を上げる!年収アップできる4つの方法
事務職にとって、給料アップを目指すのは難しいと感じる方も少なくありません。
しかし、下記の方法を実践すれば、給料を上げられる可能性が高まります。
- 事務職で役立つ資格取得を目指す
- 現在の職場で管理職を目指す
- 専門性の高い事務へ転職し、高収入を目指す
- 事務職の経験を活かせる他の職種へ転職する
1つずつチェックしていきましょう。
事務職で役立つ資格取得を目指す
事務職の給料を上げる方法の1つが、業務に役立つ資格の取得です。
学べる内容 | 役立つシーン | |
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) | Office製品の操作スキル | 案内文書などの書類作成業務 |
日商簿記検定 | 企業資産や負債の管理に必要な知識 | 帳簿管理などの経理業務 |
ITパスポート試験 | 個人情報保護などのIT基礎知識 | パソコンやITツールを使った業務全般 |
資格取得を経て身に付けたスキルは、実務をスムーズに進めるうえで役立ちます。
資格取得が給料アップに直接つながる企業はあまり多くありませんが、下記が評価される可能性はあります。
- 向上心
- 取得に向けた努力
- 業務の効率化
事務職としての成長や成果をアピールできれば、給料アップも期待できるでしょう。
現在の職場で管理職を目指す
給料を上げたい場合は、現在の事務職から事務リーダーや事務長などの管理職を目指すのも1つの手です。
役職が上がれば、基本給が上がり役職手当ももらえます。
前述の資格に加え、事務系の管理職で必要なスキルを身に付けると、昇格のチャンスを得られる可能性が高まります。
事務系の管理職で必要なスキル
- マネジメントスキル
- 人材育成スキル
- 他部署との交渉・調整スキル
事務職から管理職を目指したい方はどのようなステップを踏むべきか、社内の評価制度を調べてみるところから始めましょう。
専門性の高い事務へ転職し、高収入を目指す
より専門的な知識が必要な事務職へ転職するのも、給料を上げる方法の1つです。
- 貿易事務
- 金融事務
- 経理事務
- 宅建事務
- 通訳・翻訳
一例として、貿易事務の具体的な求人を見ていきます。
【貿易事務の求人例:A社】
仕事内容 | 貿易・営業事務 |
対象 | 最終学歴:大学院、大学卒以上 |
給与 | 予定年収:550万円~710万円 月給制、年1回給与改定あり |
「事務職では生活できない?平均年収を他職種と比較」の見出しでお伝えしたとおり、2022年の事務職の平均年収は336万円となっていました。
貿易事務の求人例では、予定年収は550万円〜710万円となっています。
上記のように、一般事務から貿易事務といった専門性の高い事務へ転職すると、年収が100万円以上上がるケースもあります。
その分、専門的な知識やスキルの習得が必要です。
貿易事務に求められるスキル
- 貿易に関するルールや専門用語
- 貿易に関連した法規制や条約
- 英語の読み書き(TOEIC500点~700点)
参考:貿易事務に求められるスキル - 適性チェックリスト付き
転職活動を進める前に必要な知識やスキルの洗い出し、少しずつ勉強していきましょう。
事務職の経験を活かし年収アップできる職種へ転職も検討する
パソコンスキルやコミュニケーションスキルを活かして、事務職から他職種へ転職しても給料を上げられます。
平均年収 | |
組織/人事コンサルタント | 593万円 |
営業(医薬品メーカー) | 583万円 |
財務 | 581万円 |
マーケティング | 517万円 |
システム開発 | 472万円 |
出典:doda|職種別の平均年収ランキング
出典:doda|職種・職業分類別の平均年収ランキング
保有スキルや経験を整理すると、活躍できそうな業種に目星を付けやすくなります。
未経験の職種でも強みを活かせると認められれば、転職の成功率は大きく上がるでしょう。
事務職から給料アップするための具体的な3ステップ
事務職は、多くの業界や企業で求められる職種です。
しかし、転職市場は競争が激しいため、相応の準備を整えることが大切になります。
- 転職セミナーやイベントに参加する
- キャリア形成を行う
転職を成功させたい事務職の方は、早めに準備していきましょう。
転職セミナーやイベントに参加する
転職に関連するセミナーやイベントは、企業の有益な情報を得る場として有効です。
- 業界の最新情報
- 転職市場の動向
- 求められるスキルや資格
さまざまな企業や職種と出会える場のため、働きたいと思える職場が見つかる可能性が高まります。
転職フェアは各地で開催しているので、気軽に参加してみましょう。
自己分析をする
自己分析を通してご自身の考えを明確にすることは、転職活動を成功に導くためには非常に重要です。
自己分析で得られるメリット
- 自分の強みや弱みを把握できる
- 自分の価値観や仕事に対する考え方を把握できる
- 自分のアピールポイントが見つかる
- 転職先の選び方が明確になる
- 企業とのミスマッチを防げる
事務職としての経験やスキルを振り返り、ご自身の考えを客観的に整理することは、満足度の高い転職活動を進めるうえでの第一歩となります。
ゆっくりと自己分析をおこない、抱えている気持ちを言語化して、整理してみるとよいでしょう。
キャリア形成を行う
働き方が多様化した現代では、キャリア形成を考えておくことも大切です。
キャリア形成にしっかり取り組んでおくと、ご自身に合った転職先もスムーズに見つけられます。
10年後や20年後の自分を描き出し、理想を実現するために必要なキャリアを明確化しましょう。
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- 強みの言語化
- 最適な業界・職種の選定
- 必要なスキルの洗い出し
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月給 | 年収(ボーナス込み) | |
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