サービス残業ばかりだと、心身ともに疲弊して会社を辞めたくなる方も多いでしょう
サービス残業を強要する会社は、社員をただの労働者としか思っていません。
労働環境が悪いブラック企業といわれても過言ではないのです。
本記事では残業代が支払われない方に向けて、残業代が出ない会社を辞める判断基準や、対処法ついて解説します。
サービス残業ばかりで「つらい、しんどい」と感じている方は、ぜひ参考にしてください。
残業代が出ない悲しい現実を変えたい方は、思い切って環境を変えましょう。
特にスキルがない未経験の方も、これからスキルを身につければキャリアチェンジは十分に可能です。
- 希望のキャリアを実現するためのスキルを習得したい
- 求人紹介、転職サポートもしてほしい
- 残業代が出ないブラックな環境を変えたい
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目次
残業代が出ない会社は辞めるべき?5つの判断基準
残業代が出ない会社を退職すべきかどうかの判断基準は下記の5つです。
- 会社が法律に違反しているかどうか
- 心身の健康を害しているかどうか
- サービス残業の証拠が残っているかどうか
- スキルを伸ばせる環境かどうか
- 会社に将来性があるかどうか
ご自身の会社と照らし合わせながら、読み進めてください。
会社が法律に違反しているかどうか
残業代の未払いが違法かどうかを確かめる必要があります。
残業代を支払わなくてもいいケースがあり、残業代が支払われないためにブラック企業と判断し退職するのは早計です。
未払いが違法ではないケース
- 自分が労働基準法の「管理監督者」に該当する
- 会社が固定残業代制を導入している
- 会社と36協定を締結している
「管理監督者」とは、管理職の中でも経営方針の決定を担う重役を意味します。
上記3つのケースに当てはまっている場合、残業代の未払いとはいえないので注意が必要です。
心身の健康を害しているかどうか
サービス残業によって体に不調が起こっている場合は、退職を検討してください。
過重労働は慢性的な疲労を引き起こし、やる気や集中力を失わせるばかりではなく、肉体的・精神的な病気の要因になります。
過労により発症リスクのある病気
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 虚血性心疾患
- うつ病など
出典:厚生労働省 過重労働による健康被害を防ぐためにを参考に作成
過労による体調不良は、危険な病気を発症する恐れがあります。
残業は当たり前ではないため、不調が起こっていたり、状況が改善される見込みのない場合には退職を検討しましょう。
サービス残業の証拠が残っているかどうか
サービス残業の証拠が確保できているかどうかは、退職する上での重要な判断基準です。
証拠が確保できていない状態で退職してしまうと、未払い残業代の請求が難しくなります。
サービス残業代の証拠例
- 業務日誌、タイムカード、出社・退社の時間を記録したメモ
- 業務用パソコンのログイン時間
- 労働契約書や雇用通知書などの雇用関係を示すもの
- 残業を命じた上司のメールやメモ・書類など
- 就業規則など残業代についての規定が書かれたもの
- 給与明細など支払われた給与の金額、内訳を示すもの
退職を検討する際は、上記の資料を集められているかどうかの確認をおすすめします。
スキルを伸ばせる環境かどうか
残業代云々より、今の環境で圧倒的なスキルを身につけられるのであれば、現在の職場で働き続けてもよいでしょう。
ただし、会社が法律に違反しているかどうかは確認しましょう。
反対に、スキルも身につかない、残業代も出ない会社にいても成長が見込めないため退職も検討してください。
- 転職したいのに残業が多くて勉強する時間がない
- 残業代も出るまともなホワイト企業に転職したい
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会社に将来性があるかどうか
会社に将来性があり、今後サービス残業が改善される見込みがある場合は、退職せずに働き続ける方がよいでしょう。
今の会社に勤め続けることで、キャリアアップや年収のアップが期待できるためです。
ただし、将来性があっても、サービス残業の改善が見込まれない場合は、心身の不調を来たす前に退職を検討しましょう。
残業代が出ない会社で働き続けるデメリット
残業代が出ない会社で働き続けると、下記のデメリットが生じます。
- 残業代が出ない状況をおかしいと思えなくなる
- 人手不足の職場で働くリスクがある
- モチベーションが保てなくなる
- ワークライフバランスが崩れる
デメリットに当てはまる場合は、残業代の出ない現在の会社で働き続ける意味をもう一度よく考えてみましょう。
残業代が出ない状況をおかしいと思えなくなる
サービス残業を続けるうちに、残業代が出ない状況を受け入れるようになってしまいます。
人間はいかなる環境にも適応しようとする生き物です。
よくも悪くも自身の置かれた環境に慣れてしまうため、サービス残業を続けているうちに、残業代が出ないのが当たり前になってしまいます。
残業代が出ないのはおかしいと思う感覚があるうちに、今の会社は辞めるべきでしょう。
人手不足の職場で働くリスクがある
残業代が出ない職場で働き続けると、人手不足のしわ寄せを受ける恐れがあります。
サービス残業が横行している職場では、職場に見切りをつけて退職する社員はおのずと多くなるため、人手不足に陥っている可能性があります。
人手不足になれば職場の一人あたりにかかる負担が大きくなるのは避けられません。
慢性的な人手不足による過度な負荷やストレスは、やがて心身に不調を来たす恐れがあります。
体調を崩す前に、早めに見切りをつけて退職した方がよいでしょう。
モチベーションが保てなくなる
サービス残業が継続すると、仕事へのモチベーションが維持できなくなる可能性があります。
- 業務への情熱ややりがいが減少する
- 仕事に対するエネルギーが枯渇する
- 仕事がどうでもよくなり雑になる
仕事に対する意欲が低下すれば、クオリティの向上や新しいアイディアの提供が難しくなり、パフォーマンスに悪影響を及ぼしかねません。
パフォーマンスが悪いと給料査定にも影響し、悪循環から抜け出せなくなってしまいます。
ワークライフバランスが崩れる
サービス残業を継続することで、ワークライフバランスが崩れる可能性があります。
長時間の業務に従事することで、労働者は十分な休息や自己ケアの時間を確保することが難しくなるためです。
働きすぎによる疲労の蓄積は、プライベートな時間や趣味、家族との交流など、余暇時間にも支障をきたすでしょう。
十分なリフレッシュができないまま業務に従事し続けると、心身の健康に影響を及ぼしたり、生産性が低下する可能性もあります。
ご自身のスキルを十分に発揮でき、ワークライフバランスの取りやすい環境を求めることも大切なことです。
長時間働き続けるデメリットについては、下記の記事も参考にしてください。
関連記事:残業代も出ないのに長時間労働はきつい!働き続けるデメリットは対処法
残業代が出ない会社を辞める前にできる3つの対処法
サービス残業が横行している会社を辞める前に、次の3つの対処法を試すとよいでしょう。
- 残業代の交渉をする
- 労基や弁護士に相談する
- サービス残業を断る
残業代の交渉をする
退職する前に、会社に未払い残業代の交渉をしましょう。
- 不満がある点をしっかり伝える
- 残業代が出ないのは違法ではないかと伝える
- 残業代が出ないなら辞めたいと伝える
従業員が何も言わないと「そのままでいい」と放置する会社も多いため、声を上げることは非常に重要です。
また、退職後に残業代を請求しようとすると、サービス残業の証拠が確保できていない場合は会社によって抹消されるリスクがあります。
労働基準監督署や弁護士を介して未払い残業代を請求できますが、時間や費用もかかるため、早期解決を望むのであれば、直接会社に残業代の交渉を行いましょう。
労基や弁護士に相談する
会社が、残業代の交渉に応対してくれない場合は、労働基準監督署や弁護士への相談を検討しましょう。
労働基準監督署に相談するメリット
- 残業代の請求方法や期限についてアドバイスをもらえる
- 会社に指導をしてくれる
弁護士は法律の専門家として、違法な労働に対処してくれます。
弁護士を雇うメリット
- 自分の代わりに会社と交渉してくれる
- 残業代を計算してくれる
労働基準監督署や弁護士に相談すれば、未払い残業代の回収が期待できます。
サービス残業を断る
残業代が出ないのであれば、サービス残業をせずに定時で帰宅するのがおすすめです。
会社から残業を命じられても残業代が出ない限り、断っても一切非はありません。
また、ハッキリ断らないと上司は引き受けてくれると勘違いし、あなたに仕事を押し付けてくる可能性もあるでしょう。
無理なものは無理と断り「できない」と拒否する姿勢も大切です。
会社も、断らない人をターゲットにして、残業を押し付けてくる可能性があります。
残業拒否を理由に解雇を言い渡される可能性もありますが、サービス残業を行わせている時点で会社側に落ち度があるため、法的に解雇はできません。
残業代が出ない会社なら転職も検討しよう
サービス残業が横行している会社であれば、転職を検討しましょう。
会社が残業代を改善してくれるのを待つより、自分から行動した方が早いからです。
残業代が支払われない会社で働くデメリットを再度確認して、本当に今のままでいいのか考えましょう。
本当は転職したいけど、スキルもないし自信がない人は、キャリア形成のプロに相談してみてください。
- 転職したいけど不安
- 何から手をつければいいのがわからない
- 今から全く違う業種への転職なんて不可能では
- 特別なスキルも何も持っていないのに
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残業代が出ない会社を辞めるべきか悩んでいる方に向けて、退職の判断基準や残業代が出ない場合の対処法について解説しました。
残業代のない会社退職の判断基準
- 会社が法律に違反しているかどうか
- 心身の健康を害しているかどうか
- サービス残業の証拠が残っているかどうか
- スキルを伸ばせる環境かどうか
- 会社に将来性があるかどうか
会社を辞める前に取るべき対処法
- 残業代の交渉をする
- 労基や弁護士に相談する
- サービス残業を断る
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